最初にお金はどのように生まれるのでしょうか。ゼロからお金は生まれます。お金を発生させる方法は複数ありますが、ここでは、政府が国債を発行し、銀行から資金調達する流れの中でお金が発生する場合について解説します。
お金の流れ
1.国債の発行と売却
政府は政府債権である国債を発行し、銀行に売却します。銀行は国債を担保に銀行預金を創造します。銀行の信用創造により銀行債権である銀行預金が生まれます。銀行預金というお金の誕生です。この銀行預金はお金として流通し、取引などで使用されます。
2.中央銀行への依頼
銀行預金は直接、政府の決済には使用できないため、銀行は銀行預金を中央銀行に提供し、決済を依頼します。
3.中央銀行の信用創造
中央銀行は銀行預金を担保に中央銀行預金を信用創造により創造します。中央銀行預金というお金が誕生します。中央銀行は創造した、中央銀行預金を政府口座に入金します。
4.事業の発注
政府は、中央銀行預金を受け取ったことにより政府支出の資金を獲得し、経済政策に基づく、事業を発注します。
5.生産と納品
個人又は企業は、事業を受注し、生産を行い、政府に納品します。生産活動により富が創造されます。
6.支払い
政府は納品を受けて、調達した資金である中央銀行預金により、受注者に対し、支払いを銀行に依頼します。
7.銀行の信用創造と入金
銀行は政府から受領した中央銀行預金を担保に、銀行預金を創造し、依頼のあった受注者口座に入金します。
8.実体経済のお金が増加
受注者である個人又は企業に銀行預金が入金となり、実体経済にお金が増加します。生産に伴う所得により国民の需要が増加し、消費が行われ、実体経済のお金が流通します。使われたお金は他の人の所得となり、消費が行われます。使われたお金は無くなりません。
最初のお金の生まれ方(動画)
担保の計上を省略し、簡素化しました。
銀行にも、中央銀行にも、個人・企業にも、世の中にお金が存在しない状態であっても、政府は、国債を発行することにより、資金を調達することができ、支出することができます。上記の流れは、個人・企業等の供給力を上回らない限り、何度でも繰り返すことが可能です。
政府の機能
政府が、経済政策により支出を計画し、実行することで、需要が生まれ、実態経済で生産を行われ、消費が行われ、国民の資産が増加し、GDPが増加します。
政府は、税金による歳入によらず、国債発行による公債収入により支出することができます。
国債の償還
国債には返済期限がありますが、国債の償還は新たな国債の発行により借換することにより行われます。自国通貨国債の場合、国債による償還は確実に行うことができるので、何度でも繰り返し行うことができます。この借換に伴う国債発行は実態経済に何の影響も与えません。
国債が将来税金で返済しなければならないと不安に思っている方もいるとおもいますが、日本国債を将来税金で返す必要はありません。将来世代の負担になることもありません。
政府の資金調達は、上記の流れで何度でも可能です。政府に資金調達の制限はありません。日本に財源問題は存在しません。
政府支出の制約
ただし、政府には資金調達の制限はありませんが、支出の制約はあります。政府が支出できるのは、供給力を超えない範囲ということになります。生産されないものを消費することはできないからです。

供給力以上に支出が拡大されると、生産量、消費量は供給力以上に拡大することはできないので、物価が上昇し、生産額、消費額が拡大して均衡します。政府は、インフラ投資、科学技術投資、人材投資等の支出により供給力を拡大することが可能です。供給力を拡大できれば政府はより大きな支出を行うことが可能になります。
投資 → 供給力の拡大 → 生産の拡大(経済成長) → 投資
この循環により経済成長の好循環が可能です。

コメントを残す